注文住宅の外観はどう決める?失敗しないために考えたいこと
注文住宅を建てるとき「これは失敗したくない」と思う要素に家の外観があります。せっかく建てたマイホームも外観に満足できないと、それだけで魅力は半減してしまいます。今回は、注文住宅の外観で起きやすい三つの失敗例を踏まえて、失敗しないための対策法をご紹介します。
目次
外観の失敗例1.「家の形」
家の形は、外観を決めるだけでなく間取りや家の機能面にも深く関わっています。家の形での失敗例と、対策法をご紹介します。
庇や軒をつけなかった
庇(ひさし)や軒(のき)をつけないと外観に凹凸がなくなるため、平面的でシャープなデザインの家が完成します。シンプルな造りで人気のデザインですが、庇や軒がないと雨や日差しを避けることができません。このため以下のようなデメリットがあります。
- 雨が防げないので窓が汚れやすい
- 雨音が屋内にダイレクトに伝わるため気になる
- 日差しが室内に射し込んで家具などが日焼けする
- 雨や日差しにさらされるため、家屋の劣化が早まる恐れがある
このような失敗を防ぐには、庇や軒をつけない代わりに屋根を大きめにする、日差しが入りやすい部屋にだけでも庇や軒をつける、といった対応が考えられます。
玄関から家の中が丸見えに
玄関口やポーチの向きを道路側や隣家側にすると、玄関を開けたら家の中が丸見えになってしまう可能性があります。玄関は人目を気にしないでよい向きに配置する、それが難しい場合はフェンスで目隠しをするなどの対策をとりましょう。
外観の失敗例2.「色と素材」
外観の色と素材は、家の印象を決める大きな要素です。「ここだけはこだわりたい」という方も多いでしょう。しかし、外観の色と素材選びを誤ると「こんなつもりでは……」と後悔することになりかねません。外観の色と素材で失敗しないためには、どのようにすればよいか見てみましょう。
色選びを間違えると浮く、イメージと異なる
外観に何色も使ったため周りの家から浮いてしまった、または経年劣化で色が落ち、新築当初のイメージとだいぶかけ離れてしまった、などの失敗例があります。外見の色で失敗しないための対策法を紹介します。
- 外観で使う色は三色までにする。
- 平面上で何色も使うのではなく、凹凸部分の色を変えればデザイン的にも良い。
- 色見本で必ず実際の色を確認しておく。
素材選びを間違えると、コストがかかる
外観の色選びは間違っていないものの、色に合った素材を選ばなかったために失敗することもあります。
例えば、外壁に白やベージュなどの明るい色を選んだら汚れが目立つ、シャープな印象の黒を選んだが光を吸収するため家の中が暑い、劣化が早いなどです。
白やベージュを選ぶなら汚れを落としやすい素材にする、黒なら熱や光に強い素材を選ぶなど対策をとりましょう。
外観の失敗例3.「窓の配置」
外観の失敗例で意外と多いのが、窓の配置によるものです。窓の配置の失敗例と対策法をご紹介します。
統一性がない
窓の配置は採光の意味でも重要です。しかし、窓の大きさや位置を考えずに配置すると、外観のバランスが悪くなってしまう失敗例があります。
窓は大きさを統一する、外観と機能のバランスを見て配置することをおすすめします。
引き違い窓の多用
引き違い窓とは、日本の家に一般的に見られる窓です。引き違い窓は低コストかつ採光性が高いといったメリットがありますが、引き違い窓を多用すると、外観が単調になってしまう可能性があります。
引き違い窓のみではなく、高さのある窓やデザイン性のある窓もバランスよく配置するようにしましょう。やむを得ず引き違い窓のみを使う場合は、外観的にバランスの良い配置や大きさを選ぶことが有効です。
おわりに
注文住宅を建てる際にありがちな、外観の失敗例と対策法をご紹介しました。外壁の素材や色、窓の機能など、個人で情報を集めるには限界があります。注文住宅のプロであるハウスメーカーなら、あなたの知りたい情報を提供してくれるでしょう。ぜひデザイン、機能面とも満足できる外観の注文住宅を建ててください。

スマチエ編集部

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