「かっこいい家」ってどんな家?間取りやデザインから考えてみよう!
「かっこいい家」と聞いて、どのような家を想像しますか?おしゃれな外観、モダンでスタイリッシュな内装、海外風のインテリア。誰もが憧れる「かっこいい家」にするには、ライフスタイルに合った間取りやデザインを計画することが重要です。
今回は「かっこいい家」を建てるための間取りやデザイン、おすすめの設備についてご紹介します。
目次
かっこいい家の間取りとは?
かっこいい家を建てるために、まずは快適に生活できる間取りから考えましょう。間取りを決める際のポイントを解説します。
動線を意識した間取り
リビング・子供部屋・寝室など、個々の部屋はしっかり計画していても、それぞれの動線まで考えている人はなかなかいません。「動線」とは、建物内での人の動きを線で表したもののことで、家の中では「生活動線」「家事動線」などがあります。その一例を以下にご紹介します。
生活動線(子供の場合)
例えば、小学生の子供が遊びから帰ってきたときの動線を考えてみましょう。
- 公園で遊んで泥だらけの状態で帰宅。
- お風呂に入る。
- ダイニングで夕食をとる。
このような場合、玄関からお風呂までが遠いと泥やほこりを家中にまき散らす可能性があります。外遊びが多い子供がいる場合、玄関の近くにバスルームがあれば、他の空間を汚す心配がありません。
家事動線(主婦・主夫の場合)
今度は主婦(主夫)の家事動線の一部をイメージしてみます。
- 洗濯物を洗い、二階のベランダで干す。
- 買い物に行き帰宅する。
- 購入した食材を冷蔵庫やパントリーにしまう。
- 夕飯の支度をする。
まず、洗濯機と物干し場が離れていると、水気を含んだ洗濯物を持って移動するのは大変です。育ち盛りのお子さんがいたり家族の人数が多いご家庭では、一日に何度も洗濯機を回す日も珍しくありません。
また、玄関からキッチンまでが遠いと、重い買い物袋をキッチンまで持ち運ぶのも骨が折れます。
家事は細かな作業が多く手間もかかるため、家事動線ができるだけコンパクトになるように設計しましょう。コンパクトでムダのない動線設計は「かっこいい家」への第一歩です。
土地に合った間取り
マイホームを建てる土地に合った間取りを計画しましょう。
まず、道路に面した側に玄関を配置し、日当たりなどを考慮して間取りを決めていきます。方角別にどの部屋の配置がおすすめか、例をピックアップします。
東側
東から朝日が差し込むため、寝室やダイニングがおすすめです。
西側
西日は非常に強いため、窓を大きくしすぎないなど暑さ対策が必要です。また西日によって食品が傷む可能性があるため、キッチンやパントリーを配置するのは避けましょう。
南側
日当たりが良いため、リビングといった家族が集う場所や、洗濯物を干すベランダ・庭などを配置します。
「子供部屋は南向きで」と考えるご家庭も多いですが、照明や冷暖房があれば必ずしも子供部屋は南向きでなくても支障はありません。
北側
日光が当たらないため、さほど日差しが必要ではないお風呂やトイレ、直射日光を避けたいキッチンやクローゼットの配置がおすすめです。
日差しを取り込みたい部屋が北向きになってしまう場合、天窓を設置すると良いでしょう。
また、一階の日当たりがあまり期待できない場合は、一階に水回りや収納スペースを集め、二階にリビングやダイニング、キッチンを配置する方法もおすすめです。日当たりは時間帯や季節によっても変わるため、事前によく調べておきましょう。
隣近所に配慮した間取り
どんなに日当たりが良い場所でも、隣家から丸見えではお互い気を遣ってストレスが溜まってしまいます。植木で目隠しをしたり、角度をずらしたりするなど、近隣の視線も意識した間取りにしましょう。
また、キッチンの排気が隣家に直接吹き付ける、お風呂やトイレがすぐ近くといった間取りも隣家の迷惑になる場合もあります。
隣近所への配慮も「かっこいい家」の条件の一つです。
かっこいい家のデザインとは?
動線や方角を検討し間取りが決まったら、次は「かっこいい家」の決め手とも言えるデザインを考えていきましょう。デザインのポイントを五つご紹介します。
1.コンセプトを統一する
あれもこれもと好きなだけ詰め込むと、統一感がなくごちゃごちゃしたデザインの家になってしまいます。「モダン」、「北欧風」、「和風」など、まず軸となるコンセプトを決め、家全体に統一感を持たせることで、洗練されたかっこいい家作りを実現しましょう。
2.ライフスタイルをデザインに取り入れる
アウトドアが好き、料理が得意、愛犬家である、ホームパーティーが好きなど、家族のライフスタイルを家のデザインに取り入れましょう。
また、子供がいるなら子育てのしやすさ、二世帯住宅ならそれぞれのプライバシーの確保、お年寄りがいるならバリアフリーにするなどの配慮も大切です。
3.風通しを良くする
どんなにおしゃれな家でも、臭いがこもったりカビが生えたりしては台無しです。湿気が多い日本では、家全体の風通しの良さも考えてデザインしましょう。
4.水回りは居住スペースから離れた場所に
リビングや寝室の近くにトイレやお風呂があれば便利ですが、夜間のシャワー音や排せつ音が気になる可能性もあります。
訪問客にも気を遣わせてしまうため、水回りはリビングや寝室から離したほうがスマートです。
5.外構にも力を入れる
家のデザインだけでなく、外構も考える必要があります。ご近所や通行人の目に触れる外構や駐車場も、家に合わせてかっこよくしたいものです。
かっこいい家におすすめの設備
かっこいい「間取り」や「デザイン」を叶える、おすすめの設備をご紹介します。ぜひ参考にして家族のライフスタイルに合ったものを取り入れてください。
吹き抜け
開放感があり、家全体が明るい雰囲気に。ただし、暑さ・寒さ対策が必要です。
書斎
お父さん憧れの書斎は、家族のワークスペースとしても活用できます。
ホームシアター
ロールスクリーンを使ったホームシアターは、週末をゆっくり過ごすのにおすすめです。部屋だけでなく庭に設置することもできます。
テラスやデッキ(アウトドアリビング)
テラスやデッキは、週末にバーベキューをしたり子供を遊ばせたり、家族の憩いの場として大活躍します。
スキップフロア
空間にメリハリを持たせ、スペースを有効活用することができます。
屋上ガーデン
庭のスペースがとれない場合、屋上を庭として使いましょう。ガーデニングやバーベキュー、子供の水遊びなど、水道があると便利です。
ウォークインクローゼット
海外ドラマのような大きなウォークインクローゼットは女性の憧れ。散らかりやすい衣類や小物を一カ所にまとめられ、毎日のおしゃれが楽しくなるでしょう。
パントリー
パスタやお米、保存食などをストックできるパントリー(食品庫)があれば、たくさんまとめ買いしても安心です。また、非常食の保管にも便利です。
キャットウォーク
猫を飼っているなら、キャットウォークを取り付けるのもおすすめです。
浴室テレビ
お風呂でゆったりとリラックスタイムを過ごしたいなら、浴室テレビが半身浴のお供になってくれます。
サンルーム
特に冬場に重宝する、ガラス張りで採光に優れた部屋です。読書やティータイムのリラックススペースとして使えます。
中庭
「庭でのんびり過ごしたり子供を遊ばせたりしたい。でも、ご近所の目が気になる…」そんなときは中庭があると便利です。家の中に緑を取り込むことができ、見た目にもおしゃれです。
地下室
「大人の隠れ家」として人気の高い地下室。ホームシアターやワインセラーなどを置いて、くつろぎ空間を作ってもよし、楽器の練習やルームランナーなどを置いて運動スペースにも活用できます。
おわりに
今回は、かっこいい家作りのアイデアをご紹介しました。まずは「動線」を意識した間取りを検討することから始めましょう。その上で家全体のコンセプトを決め、ライフスタイルに合わせて部屋をデザインしていきます。
「何となくイメージしているけれど、細かいことや難しいことは決められない」そんなときは、ぜひハウスメーカーのスタッフに相談してみてください。あなたの「かっこいい家」を実現するお手伝いをします。

スマチエ編集部

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