家の顔「玄関」の間取りを考えよう!玄関ホールの理想的な広さとは?
注文住宅の間取りを検討する際、多くの場合まず「土地に合う家屋の配置」から始まります。人の動線や、道路から家屋までのアプローチ、玄関、それから各部屋へと徐々に範囲を広げていきます。玄関は「家の顔」とも呼ばれ、日々家族やお客さんが出入りする場所だけに、快適に使える広さの確保が求められます。そこで今回は、玄関ホールの理想的な広さについてご紹介します。
目次
使いやすい玄関のポイントは「広さ」
玄関は、家の印象を決める要素のひとつです。玄関のデザインや素材の選択もちろん大切ですが、機能性を持たせて使い勝手をよくすることも欠かせません。玄関に充実した機能を取り入れるには、いかに広いスペースを確保するかがポイントになります。
玄関に置くものといえば、まず靴。足回りアイテムを収納するシューズボックスの設置はどこの家庭にもみられます。最近はただ単に靴を収納するだけでなく、アウトドアグッズや趣味の道具など、主に屋外で使う道具の保管スペースとして玄関が活用される例も多くみられます。
ベビーカーや犬の散歩用品、レジャー用品などを収める多目的シューズクロークが玄関にあると大変便利です。玄関の広さを確保することで、多機能空間を実現することができます。
玄関ホールの理想的な広さとは?
注文住宅を建てるとなると、どうしてもリビングやダイニング、キッチンなどに関心が集まり、玄関は後回しになりがちです。このため、「リビングを広くするために仕方ないと思い、玄関収納のスペースを削った。その結果、物が溢れて使い勝手が悪い玄関になってしまった」と不満を覚えることも考えられます。
このようなことにならないよう、玄関ホールにもある程度の広さを確保したいものです。
理想的な玄関ホールの広さは、玄関に収納したい物の種類や量によって見当をつけることができます。まず、家族の靴がどれくらいあるかを考えます。同時に靴の種類も確認してください。ブーツのような場所(高さ)をとる靴が多いなら、それだけ広さも必要になるからです。このほかにもゴルフバッグや子どものサッカーボール、自転車を置きたいなどの希望もあるでしょう。先ほどおすすめした多目的シューズクロークを設置するには、それなりのスペースが必要です。
また、収納スペースをたっぷりと確保しても靴を脱ぎ履きするスペースが狭いと、不便に感じやすくなります。お客さんがコートを脱ぎ着したり、小さな子どもがいるご家庭では横に並んで靴の着脱を手伝ってあげたりと、意外と玄関には広さが必要です。他の部屋のために玄関の広さを犠牲にするのは、後々不満のもとになるためおすすめできません。
玄関の広さを確保する工夫
快適な玄関づくりが大切とはいえ、土地の広さや全体の間取りを考えると必ずしも理想を実現できるとは限りません。玄関の広さを確保し理想に近づけるには工夫が必要です。最後に具体例を二つご紹介します。
1.奥行きや間口は広く持たせる
玄関ホールの奥行きを深く、間口(幅)を広くすることで、空間にゆとりを感じることができます。洗面室やリビングの扉を玄関ホールの手前ではなく奥に設けたり、玄関に入って正面の壁に飾り棚を設けたりすることで、奥行き感を出すことができます。
どうしても面積を確保するのが難しい場合は、玄関の上を吹き抜けにする、窓から外の光が入るようにすると、玄関に開放感をプラスすることができるでしょう。
2.広さに合う収納タイプを考える
玄関収納には、床置きとフロートタイプの二種類があります。フロートタイプは下部に空間がありますので、収納スペースとして利用することができます。
また、トール型にして壁全面を収納に使ったり、飾り棚や仮置きスペースの台を設置したり、空間を有効活用すれば収納力を上げられます。玄関収納の大きさを考えると同時に、空間をいかにうまく使うかも検討してみてください。
おわりに
玄関は「家の顔」ともいわれます。家族や来客の出入りに使われるだけでなく、外観の印象を決定づける大切な要素です。部屋のリフォームは自由度が高いですが、玄関の位置や広さはなかなか変えられません。注文住宅を建てる際は、ハウスメーカーと相談しながら玄関の間取りを検討しましょう。

スマチエ編集部

最新記事 by スマチエ編集部 (全て見る)
- インナーバルコニーとは?特徴やメリット・デメリット、間取り事例を交えて解説 - 2023年11月21日
- 注文住宅における情報収集!有益な情報を手に入れるには? - 2023年9月5日
- 省エネ住宅ってどんな家? 性能や基準、利用できる補助金や優遇制度も解説 - 2023年7月19日