家の建て替えで必要となる「解体工事費用」の豆知識
すでに家が建っている土地を購入して、新築で家を建てる場合、解体工事が必要です。なお、解体工事費用は、家の構造や立地、解体工事に関わる作業人数などにより異なります。また、地中障害物や屋内残置物の有無により、費用が追加で発生する場合があります。
今回は、家の建て替えで必要となる解体工事費用について、基本的な情報をご紹介します。
これから家を解体して新築住宅を建てる予定がある方は、解体工事費用がどのようにして決まるのか知っておきましょう。
解体工事とは?
家を新築するために、土地に建っている家などの建物を解体する工事を解体工事といいます。
解体工事にはさまざまな種類があり、基礎を含めた建物の解体はもちろん、家周辺にあるブロック塀の撤去、リフォームに必要な内装解体なども解体工事です。
解体工事の基本的な流れは、家周辺を足場防音シートなどで囲い、屋根瓦・窓・建具を撤去したあと、建物本体を取り壊します。解体後も、処分するものの収集や運搬などがあるため、比較的長期の工事になることが一般的です。解体作業は重機を使用することが大半ですが、道路の幅が狭く、工事車両が入れない場合、手作業で行うことになります。なお、手作業で行う解体工事は、重機を使用した解体工事に比べて、費用は割高です。
解体工事費用はどのようにして決まる?
では、 家の解体工事費用はどのようにして決まるのでしょうか。
解体工事費用の計算に含まれる6つの内容を解説します。
1.家の構造
家の構造により、解体工事費用は異なります。例えば、木造住宅は鉄筋住宅よりも解体工事がしやすいため、解体工事費用が割安です。一方で、鉄筋住宅は廃棄物から資材をリサイクルできる場合があります。その場合は、産業廃棄物の量が少なくなるため、廃棄物の処理費用を抑えることが可能です。
2.解体工事に関わる作業人数
解体工事費用は、工事に関わる人数により異なります。なお、解体工事費には、家を解体する人だけでなく、工事現場で交通整理をする人の人件費も含まれます。
3.工事車両の駐車スペース
工事車両を駐車できるスペースがあるかどうかにより、解体工事費用は異なります。例えば、工事車両を駐車できるスペースがある場合、駐車場にかかる費用が発生しません。
4.家以外の外構構造物の撤去
塀や駐車場およびカーポート、庭木、庭石など、建物の周りにある構造物のことを「外構構造物」といいます。これら外構構造物の撤去が必要な場合、解体工事費用が割高になります。なお、外構構造物の量や大きさ、種類に応じて撤去費用は異なります。
5.屋内残置物の処分
解体工事と一緒に、屋内の家具や家電などの残置物の処分を依頼する場合、処分費用が発生します。なお、屋内残置物の処分を解体業者へ依頼する場合、産業廃棄物として処分することになるため、一般の家庭用ごみの処分費用よりも割高です。
6.障害物や埋蔵物の処分
解体工事の際、土中から井戸や浄化槽などの障害物や埋蔵物が出てくる場合があります。その場合、土中の障害物や埋蔵物の処分費用が発生します。
おわりに
今回は、家の建て替えで必要となる解体工事費用についてご紹介しました。
土地を購入して家を建て替える場合、解体工事が必要です。なお解体工事費用は、家の構造や大きさ、立地などにより異なります。また、屋内残置物や地中障害物の処分などの作業が発生した場合、解体工事費用は割高となります。
家の解体工事費用は、家以外に解体するものが多い場合、費用が割高になることを知っておきましょう。
また、家を解体して注文住宅を建てる場合、ハウスメーカーに解体工事を依頼することが可能です。ハウスメーカーが提携する解体工事業者が、新築工事に影響が出ないよう解体作業を進めてくれます。

スマチエ編集部

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