最近注目の「一室空間」ってどんな間取り?注文住宅で家族団らんが楽しい家づくりを!
家を新築したら、お気に入りの空間で家族団らんの時間をゆっくり過ごしたいですよね。家族の時間を持つために、あえて仕切りを設けない「一室空間」の間取りが、最近注目を集めています。ここでは家族が快適に過ごせる一室空間についてのメリット・デメリット、さらにおうち時間を楽しむためのアイデアなどをご紹介します。
目次
仕切りを設けないオープンでシンプルな「一室空間」のメリット

photo by YAMADAHOMES
空間を広く使える
家を仕切る壁や柱が少ない設計は、空間を広々と使うことができます。できる限り間仕切りや装飾等を減らすことで、さらにシンプルで開放的な空間づくりが実現可能です。家を建てる土地の大きさが限られている場合、部屋を区切ると一つひとつの部屋が狭くなってしまうので、特におすすめです。
家事がしやすい
生活の上で避けては通れない家事。間取りがオープンでシンプルであればあるほど、生活動線・家事動線は直線的となり効率が良くなります。特に段差や扉が少ない間取りは、埃がたまりにくく掃除機掛けや床掃除の負担が軽くなります。ロボット掃除機もスムーズに動かすことができるので、日々の家事負担を減らすことができます。
コミュニケーションの活性化
間仕切りのないオープンな間取りは、家中どこにいても家族の息づかいを感じることができます。また広い生活空間は、各々違うことをしていても家族の邪魔にならない距離感を保ちつつ、いつでも声をかけられるので、コミュニケーションの活性化にも役立ちます。
長期的には低コスト
シンプルな家は、ライフスタイルの変化に応じて簡単にリフォームやリノベーションができます。リフォームの度に費用はかかりますが、生活の変化に対応できる家は長く快適に住み続けることができるため、長期的にはコストを抑えることができます。
デメリットも確認しておこう
メリットの多いシンプルな家ですが、デメリットもあります。例えば、壁で部屋が区切られていないため、万が一火事が起きた際、火のまわりが早くなってしまうこと。火災の被害を軽減するためには、断熱・防火対策をしっかりとることが重要です。また、部屋が区切られていないことでプライバシーを確保しにくくなります。プライバシーをしっかり確保したい場合は、別階にしっかり区切られた個室を設けたり、予備室を設けたりすることで解決できるでしょう。
「おうち時間を楽しもう♪」間取りのアイデア

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次に、家族で過ごす時間がより楽しくなる間取りのアイデアをご紹介します。
オープンデッキ
リビングに面した窓の外にデッキを設けることで、食事やお茶をするアウトドアリビングとして活用できます。また、リビングと一続きにすることで家が広くなったように感じるメリットも。親戚や友人を呼んでバーベキューを楽しむこともできます。
吹き抜け

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1階から2階を吹き抜けにすることで開放感が生まれ、日光も取り入れやすくなります。人は心地よい場所に集まるもの。明るく開放的な家なら、家族団らんの時間も生まれやすくなります。
畳スペース
リビングの一角を利用して、畳敷きのスペースを造るのもおすすめです。段差を設けずバリアフリーにすることで、シンプルな間取りのまま空間の広がりが演出できます。赤ちゃんの頃はお昼寝やおむつ替えのスペースとして、成長したらキッズスペースとして活用でき、祖父母と同居する場合は、和室のように心安らぐ空間として利用できるでしょう。
家族が過ごしやすい注文住宅の間取りは
注文住宅を建てる上で、子どものいるファミリーが暮らしやすい間取りを空間別にご紹介します。
リビングダイニングキッチン

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リビングダイニングキッチン(LDK)は、家族みんなが集まるスペース。くつろいだり食事をしたりといった主にリラックスタイムを過ごす空間なので、子育てや家事のしやすさを重視しつつ、広さや明るさなど快適性を取り入れるのがポイントです。
リビング階段
リビング階段は、リビング内に設置された階段のことです。リビング外に階段を設ける場合、廊下やホールスペースが必要になりますが、リビング階段はスペースを無駄なく有効活用できるので、シンプルな間取りになります。リビング階段から2階の自室に行くためには一度家族が集まるリビングを通る必要があるため、自然と家族のコミュニケーションが生まれます。
ワーク&スタディスペース
リビングにちょっとした作業スペースがあると、家族の様子を確認しながら仕事や家事ができます。また、子どもが小さい間は、目の届く範囲に勉強できるスタディスペースがあると便利です。
オープンキッチン

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リビングダイニング全体を見渡せるオープンキッチンなら、料理をしながら家族の様子を確認できます。対面式でコミュニケーションがとりやすいため、料理の準備や片付けなどのお手伝いもスムーズです。キッチンカウンターを設けると、子どもの自宅学習の様子やおやつの時間など、家事をしながら楽しい時間を共有できますね。
スキップフロア

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中二階などと呼ばれるスキップフロアはシンプルな間取り空間に変化をもたらしてくれます。
多層的に重なった空間なので、各空間へのアクセスが簡単で、家族とのコミュニケーションも取りやすくなります。キッズスペース・書斎・ワークスペースなど、用途に合わせて多彩な使い方ができるのも魅力ですね。階と階の間の空間を有効に活用できるので、特に居住スペースが限られた家におすすめです。
2階リビングもおすすめ
採光が確保しにくい立地に家を建てるなら、2階リビングも検討してみましょう。高い場所にリビングを設けることで日当たりが確保できるほか、通行人の目を気にせず家族団らんを楽しく過ごすことができます。
子ども部屋

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小さいうちは楽しく、成長したら勉強に集中できる子ども部屋の間取りをご紹介します。
成長に合わせ、部屋を分ける
子ども部屋の広さは、4.5~6畳程度が一般的です。子どもが小さいうちは、倍の12畳以上の空間を広々と使い、成長してから部屋を区切ることもできます。部屋を区切るには、カーテン・造り付けの収納・パーテーションなどさまざまな方法があります。いずれ部屋を分けることを想定して、コンセントや窓を多めに設けておくといいでしょう。
西向きでもOK
子ども部屋はできるだけ明るくしたいと考える方が多いでしょう。しかし、立地によっては南や東向きに子ども部屋を設けるのが難しい場合もあります。そんな時は西向きがおすすめ。子どもが学校から帰宅する夕方に日差しが入るため、明るさや暖かさを感じられます。
収納
家族が多いとその分物の量も増えます。快適に暮らせる収納アイデアをご紹介します。
シューズインクローゼット

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玄関脇にシューズインクローゼットを設けることで、家族の靴はもちろん、ベビーカー・ゴルフバッグ・コート・バッグなど外出やレジャーに必要なものをまとめて収納できます。外出時の持ち物の定位置をつくることで忘れ物も少なく、生活空間はシンプルに保つことができます。姿見をシューズインクローゼットに設置すれば、お出かけ前の身支度を玄関で済ませ、さっと外出できるのもポイントです。
大きなクローゼットをひとつだけ
各部屋にクローゼットを設けるのではなく、大きなクローゼットを各階にひとつずつ設ける方法もおすすめです。一ヶ所に衣類をまとめることで、衣替えの必要がなく、洗濯物をしまう手間も省けます。
ロフト
ロフト(屋根裏)を活用すれば、収納スペースを広くとることができます。オフシーズンの衣類や季節用品など、普段使わないものをまとめて収納することで、生活空間を広く取ることができます。
水まわり
洗濯や掃除など作業の多い水回りは、家事導線を意識することが大切です。シンプルに無駄なく動ける間取りをご紹介します。
洗濯機横に物干しスペースを設ける
重い洗濯物を持って運ぶのは重労働。できるだけ洗濯機の近くに物干しスペースを設けましょう。室内物干し場は雨が降っても便利ですし、生活感の出る洗濯物を隠すことができるので、シンプルな間取りに最適です。
お風呂は玄関のそばに
子どもが小さいうちは、泥だらけになって家に帰ってくることも多いでしょう。できるだけ玄関近くにお風呂を設ければ、泥汚れを家中に広げずにすみます。タオルなども置いておけるので、雨で濡れて帰ってきても便利です。
水まわりを2階にまとめるのもおすすめ
洗面所・お風呂・洗濯機置き場など、水まわりをまとめて2階に設けるのもおすすめです。細かい生活用品を2階にまとめて置くことで、1階のリビング空間は物で溢れることなくスッキリとした空間を保つことができます。また水まわりの湿気対策も、2階であれば窓を開けておくことができ安全ですね。
おわりに
家を新築する際は、ついあれもこれもと色々な部屋や装飾を設けたくなってしまいますよね。でも、ここは思い切ってシンプルな間取りにしてみてはいかがでしょう。シンプルな家なら、後から自分たちの生活や好みに合わせて自由にリフォームできるため、住み続けるごとに愛着が増していきます。
もちろん、ただシンプルなだけでなく、家事や生活のしやすさもじっくり検討することが大切です。お気に入りの家で家族団らんの楽しいひとときを過ごしましょう。

スマチエ編集部

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