2020.02.05間取り・デザイン

リビング階段のメリットとデメリットは?デメリットへの対策方法

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リビング階段のメリットとデメリットは?デメリットへの対策方法

photo by YAMADAHOMES

おしゃれで空間が広く見えるリビング階段は、近年人気を集めている間取りの1つです。

そのため、「マイホームにリビング階段を取り入れたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、リビング階段のメリットとデメリット、そしてデメリットの対策方法についてご紹介します。注文住宅を検討している方は、ぜひチェックしておきましょう。

話題のリビング階段とは?人気の理由を徹底解説!

リビング階段とは、文字通りリビングに階段を設けた間取りのことで、リビングイン階段とも呼ばれます。デザインがおしゃれであることや、リビングに開放感が感じられること、限られた敷地面積を広々と使えることなどから、近年人気を集めています。

リビング階段がおしゃれに見える理由は、リビングに階段を取り入れることで空間にリズムができること、階段がインテリアの一部となりデザイン性が高くなることなどが挙げられます。

また、住宅金融支援機構の「2018年度 フラット35利用者調査」によると、注文住宅の住宅面積が年々狭くなってきていると結果が出ています。これも限られた敷地面積を広々と使えるリビング階段が人気を集めている理由と言えるでしょう。

(参考:住宅金融支援機構「2018年度 フラット35利用者調査」

おしゃれなだけじゃない!リビング階段のメリット

おしゃれなだけじゃない!リビング階段のメリット

photo by YAMADAHOMES

おしゃれなデザインが魅力のリビング階段ですが、それ以外にもデザイン・実用性に優れたメリットがたくさんあります。

リビング階段のメリットをご紹介します。

リビングが広く見える

リビングに階段を設けることで、一階と二階につながりができ、リビングが広く見えます。

また、階段をリビングと別の場所に設置する場合、階段のためにある程度の広さを別途確保する必要がありますが、リビング内に階段を設置すれば、敷地面積を有効活用できるため、リビングの間取りを広くとることができます

子育てと介護がしやすい

小さい子どもやお年寄りは、階段で転倒してしまう危険性があります。家族が集まるリビング内に階段があれば、子どもやお年寄りの階段の上り下りを見守ることができ、子育てや介護がしやすくなるでしょう。一階と二階の行き来がスムーズで、家事がしやすいのもポイントです。

家族のコミュニケーションが増える

リビング階段の場合、二階の自室へ行く際に一度リビングを通らなければなりません。そのため、自然と家族間のコミュニケーションが増えることが期待できます。会話をしなくても、顔を見ることで「今日はちょっと元気がないな」「けがをしているけれど何かあったのかな」など、家族のささいな変化に気付くことができるでしょう。

吹き抜けとの相性がいい

リビング階段は、開放感や採光を確保するための「吹き抜け」と相性がいいことが特徴です。リビング階段と吹き抜けを組み合わせることで、より開放的でおしゃれな空間を演出できます。

階段が明るく快適な場所に!

階段が廊下にあると明かりが入りにくく、どうしても暗い印象になってしまいます。さらに冷暖房も効かないため、夏は暑く冬は寒く感じることも。

リビング階段なら、リビングと同じ明るさが確保でき空調も効きやすいため、階段の上り下りが快適になります。

スキップフロアとの組み合わせで広々とした住空間へ

スキップフロアとは、階段の途中に設けられた「踊り場」のことです。スキップフロアは、書斎・作業スペース・キッズスペースなど、さまざまな用途に活用できます。リビング階段とスキップフロアを組み合わせれば、住空間そのものを広げることも可能です。

階段下を収納やインテリアに活用

階段下の空間は、収納を設けたり、テレビボードを置いたりして有効活用できます。キッズスペースや書斎として利用するのもいいでしょう。絵や写真を飾って、インテリアのポイントとするのもおすすめです。階段下は小さな空間ですが、アイデア次第で活用方法は無限大です。

階段のステップがベンチに!

リビングに階段があれば、ステップをベンチのように使えます。壁に本棚を取り付けて、階段に座って読書をするのもおしゃれですね。

リビング階段のデメリットと対策方法をご紹介!

リビング階段にはメリットが多い一方、いくつかデメリットもあります。リビング階段を設計する前に知っておきたいデメリットと、その対策をご紹介します。

臭いや音が広がりやすい

臭いや音が広がりやすい開放感がある分、キッチンの臭いやテレビなどの音が、二階に広がりやすくなってしまいます。臭い・音漏れをどう対処すれば良いか、その対策方法をご紹介します。

【臭い・音漏れの対策方法①】キッチンと階段を離す

調理の臭いが二階に広がらないよう、できるだけキッチンと階段は離れた場所に設計しましょう。

【臭い・音漏れの対策方法②】キッチンの換気をよくする

キッチンに大きな窓や性能の高い換気扇を設置して、換気がしっかりできるようにするのがおすすめです。

【臭い・音漏れの対策方法③】アイランドキッチンは避ける

リビングの中央にあるアイランドキッチンは、デザイン性が高く人気のキッチンスタイルです。

しかし、部屋の中央にキッチンがあると、臭いが部屋全体に広がりやすく二階にものぼりやすくなってしまいます。リビング階段とアイランドキッチンの組み合わせはできるだけ避けることをおすすめします。

【臭い・音漏れの対策方法④】防音性の高い素材を使用する

リビングには音を吸収しやすい壁や床を、二階の扉には防音性の高いものを使用するなど、しっかりと防音できる素材を使用しましょう。

【臭い・音漏れの対策方法⑤】階段に扉を設置する

間取りによっては、リビング階段に扉を設置することも可能です。扉を設置する場合は、開閉しやすい引き戸がおすすめです。

空調が効きにくい

空調が効きにくい一階と二階がつながっているため、冷暖房が効きにくいのもリビング階段のデメリットです。最近は気密性や断熱性の高い家が多いので、あまり気にならないことがほとんどですが、できるだけ空調の効きをよくするアイデアをご紹介します。

【空調の対策方法①】床暖房やホットカーペットを使用する

暖かい空気は上にのぼっていく性質があるため、冬場は床暖房を取り付けたりホットカーペットを使用したりして、足元を暖める工夫をしましょう。

【空調の対策方法②】シーリングファンを取り付ける

シーリングファンは、天井に取り付ける扇風機のことです。シーリングファンを回すことで室内の空気を循環させることができるため、夏場はもちろん、冬場に使うのも効果的。さらにデザインもおしゃれなため、インテリアのアクセントとしてもおすすめです。

シーリングファンにはライトが付いたものもあり、リビングや階段の照明としても使えます。

【空調の対策方法③】地域に合わせた断熱対策をする

同じ日本でも北海道と沖縄では全く気候が違うように、家はその地域の気候に合わせた断熱対策をすることが重要です。家を建てる地域ではどの程度の断熱が必要なのか、設計の際にハウスメーカーとよく相談しましょう。

プライバシーが確保しづらい

リビング階段の場合、外出時は必ずリビングを通過しなければならないため、来客時など気をつかう場面では不便に感じるかもしれません。

【プライバシーの対策方法①】階段とリビングの出入口をつなげる

プライバシーを確保したい場合は、階段とリビングの出入口がつながるように設計することをおすすめします。そうすれば、リビングに滞在する時間を最小限に抑えられます。

おわりに

おしゃれなリビング階段は、今人気のスタイルです。快適に暮らすためには、デザイン性だけでなく、防音・防臭・空調・プライバシーの確保など、家族の住みやすさも取り入れることが大切です。

家族やハウスメーカーとしっかり相談して、暮らしやすさとデザイン性を兼ね備えたかっこいいリビング階段を設計しましょう。

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スマチエ編集部

これから家を建てたり、購入を検討している方たちは、どんなことを思い、なにを重視しているのでしょうか。レオハウスがまとめた皆様の声や家づくり調査をご紹介します。